【結論】地味な積み重ねこそが最強の武器である
昭和世代の働き方と考え方の真髄は、地道な積み重ねにあります。派手な成果を一気に出すよりも、コツコツと努力を積み上げる方が、長い目で見れば必ず大きな成功につながります。今回は、昭和世代の私が実践してきた「コツコツ型」の仕事術と、それが現代でも通用する理由をお伝えします。
派手さよりも確実性を選んだ理由
派手なアグレッシブ営業に憧れを抱きつつも、コツコツ型を選んだのは必然でした。正直に言うと、華々しい成功を収める営業スタイルには強い憧れがあります。短期間で目を見張るような成果を出す同僚を見ると、「自分にもあの才能があれば…」と思わずにはいられません。ただ、コツコツ型は自分の性格や能力に合っていること、そして何より結果的に最も確実に仕事を増やせる近道であることは実感しています。
コツコツ型のメリット:
・再現性が高い:誰にでも実践できるため、安定した成果を生み出しやすい。
・継続的な成果:派手な一発よりも、長期的な売上の積み上げにつながる。
・信頼構築がしやすい:一度関係を築けば、長期にわたる取引が可能。
・精神的な安定:短期の成果に一喜一憂せず、安定して仕事を続けられる。
昭和世代に求められる「内野安打」の精神
昭和世代の特徴として、着実さを重視する姿勢があります。野球に例えるなら、毎回ホームランを狙うよりも、内野安打でも確実に塁に出る選手の方が、チームにとって価値があるのです。時には二塁打を打つこともあれば、数年に一度はホームランを放つこともある。しかし、何より重要なのは、安打を確実に打ち続けることです。派手なホームランばかりを狙う打者は、一発の成功に注目されるかもしれませんが、打率を維持するのは難しい。対して、毎回着実に塁に出る選手こそ、チームにとって最も貢献度の高い存在です。この「内野安打でも積み重ね」が、営業においても成功のカギを握ると感じています。
- ホームラン狙いの営業マン
- 大型案件を追いかける
- 成功時の注目度は高い
- 空振りの確率も高い
- 内野安打型の営業マン
- 小さな案件も丁寧に対応
- 毎月安定した成績
- チーム全体の信頼性向上に貢献
私たち昭和世代の中間管理職が最も大事にすべきなのは、この「確実性」ではないでしょうか。
組織の力は「普通の人」の積み重ねで作られる
会社が短期的な数字を求めるのは当然です。しかし、平成世代や令和世代と違って、昭和世代の私たちは経験から知っています。組織で働く多くの人は、特別な才能を持つスペシャリストではなく、平均的なスキルを持つ「普通の人」だということを。
昭和世代の組織運営の知恵
- 一人ひとりの地道な努力を促進する
- 個々の小さな成果を組織の大きな成果に変える
- チーム全体のレベルアップを目指す
中間管理職として、部下育成においても同じ原則が当てはまります。一夜漬けで劇的に成長することはなく、日々の小さな積み重ねが成長につながるのです。
「地味で辛い」を乗り越える方法
コツコツ型のアプローチは、時に「地味で辛い」と感じることもあります。特に深夜残業や休日出勤が当たり前だった昭和世代の私たちにとって、その辛さは身に染みています。しかし、その先にある成功を見据えることで、乗り越えることができるのです。
地道な努力を続けるためのコツ
・目標を細かく分解する:大きな目標を小さなタスクに分ける。
・小さな成功を積み重ねる:少しずつ達成することでモチベーションを維持。
・長期的な視点を持つ:短期の成果に一喜一憂しない。
・振り返る習慣をつける:過去の努力が現在にどうつながっているかを確認。
昭和世代と平成・令和世代をつなぐ調整役として
私たち昭和世代の中間管理職には、重要な役割があります。それは、上の世代の価値観と、平成世代・令和世代の新しい考え方をつなぐ「調整役」です。
- 中間管理職のコミュニケーション術
- 上司には「実績と数字」で語る
- 平成世代の部下には「意義と目的」を伝える
- 令和世代の部下には「自己成長の機会」として提示する
リーダーシップの形も変わりつつあります。かつての「指示命令型」から、「支援型」へとシフトしている今、昭和世代の経験と知恵は大きな武器になります。
会社に頼らない自分づくりのすすめ
終身雇用の神話が崩れつつある今、私たち昭和世代も「会社に頼らない力」を身につける必要があります。
- 40-50代でも始められる自己投資
- 専門性を高める資格取得
- 社外コミュニティへの参加
- 副業やフリーランス的な働き方の検討
【昭和世代でも始められる副業のヒント】
・自分の専門知識をオンラインで教える
・趣味や特技を活かした小さなビジネス
・若手へのメンター活動(有償コンサルティング)
・経験を活かした執筆活動
昭和世代だからこそできる「継続の力」
この考え方は、営業に限りません。たとえば、子どもたちの勉強にも同じことが言えます。一夜漬けで劇的に成績を伸ばすことは不可能に近いですが、毎日少しずつ努力を積み重ねることで、やがて大きな成果を得ることができます。また、大人になって振り返ると、「あのとき地道に頑張っていてよかった」と思える瞬間がたくさんあります。たとえば、資格の勉強やスキルの習得など、当時は退屈に感じた努力が、後々のキャリアや人生において大きな意味を持つことに気づくのです。
まとめ:昭和世代の働き方と考え方は、実は最先端だった
私たち昭和世代が大切にしてきた「コツコツと積み重ねる」という考え方は、実は現代のビジネス環境でも非常に価値があります。確実性、安定性、再現性を重視するこの姿勢は、不確実な時代だからこそ求められています。中間管理職としてのストレスや悩みは尽きませんが、私たちの経験と知恵は、会社にとっても社会にとっても大きな財産です。今日からできる小さな一歩を踏み出し、明日の大きな成功につなげていきましょう。昭和世代の働き方と考え方を誇りに思い、それを現代に活かしながら、自分らしいキャリアを築いていきましょう。私たちはまだまだ、捨てたものではありません。あなたの毎日の積み重ねが、やがて大きな成功となって実を結ぶことを心から信じています。