「頭が働かない…」休み明けの謎現象に悩む日々
「えっと、この資料はどこだっけ…」
「あれ、このパスワード、なんだっけ…」
年末年始の休み明け、私の脳は完全にスロー再生モード。普段なら1分で終わるメール作成に10分もかかってしまう始末です。そのように私は繁忙期と閑散期で、自分の脳の働き方が全然違うのです。厳密に言うとそんな気がしています。忙しい時期は次々とタスクをこなせるのに、暇になると途端にスピード感が落ちる。特に長期休暇明けなんて、もう頭が働かないことが想定されるので、わざわざ休み明けの前日はまだ休暇中にも関わらず、その現象が嫌なのでアイドリングとして少し仕事をしようとさえ思います。
筋トレと同じ?素人仮説から始まった探求
ふと思いました。「これって筋トレと同じなんじゃないか?」「もしかして脳にも筋肥大のような仕組みがあるんじゃないか?」筋トレを休むと筋肉が衰えるように、脳も使わないと”縮む”のでは?休み明けの「頭が働かない症候群」の謎を解明すべく、深掘りしてみることにしました。結論から言うと、脳が文字通り「筋肥大」することはないようですが、他の興味深い事実が隠れていたのです。
意外な発見!脳の「しなやかな」適応力
私たちの脳には「神経可塑性」という興味深い特徴があるそうです。これは、新しい経験や学習に応じて脳が適応していく能力のことです。筋肥大とは違いますが、日々の仕事を通じて、私たちの脳は確実に変化しているようです。要するに、経験に応じて柔軟に変化できる能力です。筋肥大とは違いますが、もしかしたらもっとすごいかもしれません。
例えば、繁忙期に入ると、最初は大変でも次第に以下のような変化が起きているように感じます:
- 業務の手順がスムーズになり、定型的な作業が自動的にできるようになる
→最初は「えーっとっ」と一拍二拍考えてから始めていた作業が、気づけば「あれやって、これやって」とスムーズに自動的に
- 複数の仕事を同時に処理できるようになる
→「一度に一つしかできない!」が、「あ、これもあれも並行でいけるかも」に進化
- 異なる業務への切り替えがスムーズになる
→「切り替えに時間かかる」が、「よし、次!はい、次〜」とテキパキに
つまり、仕事を継続的にこなすことで、脳は「仕事モード」という状態に適応していき、より効率的に業務を処理できるようになるのです。逆に、長期休暇で仕事から離れると、その「適応」が一時的に失われるというわけです。
子供たちの「休みボケ」で気づいた共通点
ここで、子供たちの勉強についても考えてみました。子どもたちが夏休みや冬休み明けに「勉強モード」に戻れないのも、実は同じ現象かもしれません。子どもたちも私の「頭が働かない症候群」と本質は同じ。休みすぎると脳の「勉強筋」が鈍るんですね、きっと。大切なのは、勉強も仕事も、継続することで脳が「これが日常だ」と認識し、より効率的に定常的に働けるようになるということ。これは単なる「頭の良さ」の問題ではなく、習慣化の力なのです。
ワーカホリックではない、適度な「脳の運動」のすすめ
とはいえ、「じゃあずっと休まず働き続ければいいのか」というと、それは違います。過度な仕事は逆効果です。適度な休息を取りながら、定期的に脳を使う習慣を維持することが大切なのです。
子どもたちに置き換えると、毎日コツコツ勉強する習慣をつけることが、実は「賢く」なる近道かもしれません。休み時間もしっかり取りつつ、でも完全に勉強から離れすぎない。そんなバランスが大切だと気づきました。
普段の悩みこそ、学びのヒント
普段の仕事や生活の中での「なんとなく」の気づきも、少し深く考えてみると、意外な発見につながることがあります。私たち大人の何気ない経験や疑問が、実は子どもたちへの大切なメッセージになることもある。
結局のところ、脳は筋肥大しませんでしたが、継続的な習慣づけの大切さという、もっと価値のある気づきを得ることができました。みなさんの生活の中にも、きっと素敵な気づきが隠れているはずです。ぜひ、日常の小さな疑問を大切にしてみてください。
また会いましょう。